担当ケース(Aさん、10代、女性)1-1
個人情報に配慮して、今まで担当した患者さまの記録を書いていきます。
そこで思ったことや、意識したことも書き記そうと思っています。
Aさん
年齢:10代
性別:女性
診断名:パニック障害
◉入職して2ヶ月目のことでした。総合病院から先輩PSWが転院依頼を
受け私が入院対応を行うことになりました。
この方は家庭環境に難がある方で父親が再婚して新しい奥さんとの間に
子をもうけており、Aさんにとって自宅は息苦しいものだったと
推測されます。
父親もAさんの兄弟にばかり目が行き、Aさんを気にかける機会が
少なかったようです。
その中でAさんは産みのお母さんに会いたくなり
しかしAさん自身はお母さんの
連絡先を知らないため、父親から聞き出すしかないが
そのきっかけをつかめない。
そのため父親の気を惹くために、自宅の2階から飛び降り怪我をしたため
救急搬送となりました。搬送先の総合病院で外科的な治療が済んだので
精神科病院に入院する運びになりました。
■まず私の第一印象としては、本当にこういうことって
あるんだなというものでした。
大学時代、ゼミでケース検討などは行ってきて
もっと対応が難しいケースなども
触ってきたはずなのに、とりあえず驚いていたのを覚えています。
やはり自分が担当になるのと
他者が扱ってきたケース記録を聞くのとでは
全然違います。大学時代に聞いたケース記録など
これっぽっちも覚えていませんが
担当の患者さまのことはある程度時間が経っても鮮明に思い出せます。
(それが仕事なので当然ですが)
◉入院対応が終わり、 Aさんのベットサイドで
少しお話をすることにしました。
Aさんはこちらの話にうなづくばかりで
向こうからの発言はほとんどなかったのを覚えています。
ひとまず担当ケースワーカーになったことを伝え
入院形式の説明、退院後生活環境相談員の役割が
記された紙をお渡しし、特にAさんから質問はなかったため
Aさんの元を去りました。
■相手が男性の患者さまであればあまり緊張しないのですが
若い女性の方だと気を使うことがたくさんあります。
私は時間がある時には病室やデイルームに出向いて
担当患者さまとお話することを心がけていました。
男性の患者さまであれば1人で足を運んでそのままお話をと
できるのですが、女性の患者さまだとセクハラになりかねません。
そのため女性の患者さまとお話する時には、
・手の空いているNsに同伴してもらいお話をする
・Nsステーションから目の届く範囲でお話をする
など他者の証言が得られるような環境を作ってからお話をしていました。
(とは言ってもセクハラなどを訴えられたことは、一度もありません)
今回は以上とします。なかなか長文を書くのは
大変だと改めて認識しました。